あれれ、ビックリの人、人、人、台北駅でのピクニック


出典:http://blogs.yahoo.co.jp/madeinpuyuma/39311074.html

台北駅の中央広場、建物の構造状、大きく吹抜けになっているこの広場での週末日曜日、多くのイスラム圏の人々がピクニックをしているのをご存じでしょうか。ちょっとどころか不思議な光景ですが、石材の床にみんな座り込んで、一家団欒をしている様子。あちらこちらから携帯電話が鳴り響き、多くの友人たちと待ち合わせしようと声が聞こえてきます。女性はスカーフを被っているので、イスラム圏の人が多いのがよく分かりますが、ぽつぽつとそれに混じって地元台湾のカップルやら、欧米人もちらほらと見えます。そんなピクニック場所をちょっと覗いてみませんか。すこし世界の動きを見た気がするかもしれません。

そもそもいったいなぜ?



現在、台湾には10万人とも言われる主にインドネシアからの労働者が訪台しています。主に男性は3Kとも呼ばれる職業の労働者として、女性は介護職として日夜人手不足の台湾で働いています。以前はフィリピンなどからの訪台が多かったのですが、現在は主にインドネシアの人が多くなりました。台湾では女性の社会進出が目覚ましく、共稼ぎは当たり前ですし、これだけ食べ物の屋台が揃っている台湾では外食やお弁当が日々毎日で、夫婦の家事を減らしています。ただ、その分親の介護や子供のシッターサービスなどは不足しがちな為、特にインドネシアからの女性労働者を3年という区切りで受け入れています。日本では様々な制約を設けており、未だに外国人労働者の福祉環境への進出は厳しいものがありますが、台湾ではすでに貴重な存在です。そんな人々が情報交換や、友人たちとのコミュニケーションの場に利用し始めたのがここ台北駅でした。(以前は違う場所に集まっていたそうですが、冷房のきいた台北駅に場所を変えたそうです。)

でも治安面は大丈夫?

駅の中に入ると、不思議な光景ではありますが、特に治安が悪そうな感じはありません。中には場所取りに荷物を置いたままにしている人たちも多く、心配はありません。暴力やらなんやらの騒動を起こすには人が多すぎて、立ち回れませんし、皆様本当に心地よく休日を過ごしています。食べているピクニックランチもとても美味しそう。そして何より、イスラム圏の方々だけに、アルコールは入っていません。ビールを飲んでいるのは、地元台湾の人や欧米人がほとんどです。みただ、他の場所を歩く時と同様、旅行者の私達もきちんと置き引きやスリには気を付けて、バックは離さない、落としやすいポケットに財布を入れないなど、配慮は必要です。日本と同じく、世界でも類を見ない治安の良さを誇る台湾ですが、最低限の注意は必要です。そして何より、私達旅行者も、むやみにその付近で飲酒したりするのややめておきましょう。

これって違法なこと?
台湾政府もこのイベントを大切にとらえている様子です。その‘ピクニック広場’の周りには生活の無料相談所を開設したり、移民局が何かと手続きを行えるように、出張所を開いたりとケアしている様子が伺えます。また、台北駅には礼拝用の祈祷室まで設けられました。確かにちょっとごみごみして、歩きにくいのですが、今の所このイベントを排除したりといった気はまったくなさそうです。

では我々も早速!
加わってしまいました。普段の平日だと、座って弁当を食べる場所も困るところですが、この時はみんな床に座ってしまいます。駅弁やら、飲み物、お菓子やらを用意して、電車の出発までのひと時を過ごします。個人的にはちょっとがやがやしすぎて、落ち着きませんが、というか慣れないことをしているので、そわそわしてしまっているのかもしれません。

座ってみるまで気が付かなかった台北駅の天井の高さ。



日本の駅にはまったく見られない構造ですが、鉄道は全て地下にもぐっており、建物の一階はガラス張りの天井まで吹き抜けになっています。柔らかな明かりが注いで、本当に気持ちのよい解放感があります。ついでに床に寝転んでみると、この駅の気持ちよさ、美しさがはっきりと分かります。普通ならこんなことはできませんが、このイベントがある今日なら大丈夫です。美しい駅の広間を存分に眺めましょう。

周りから聞こえてくる、沢山の言語
いったいここではいくつの言語が話されているのだろうかと不思議に思います。
広間に座っているだけで、インドネシア語だけでなく、英語やフィリピン語、そして違いが私達日本人では分かりませんが、北京語や台湾語、台湾の民族言語まで話されているはずです。

ベジタリアンや、食べ物にアレルギーのある方にはお勧め!
こういった集まりのある付近の場所なので、イスラム教徒が食べることができるハラルフードを扱うお店が駅構内やその近辺にはあります。ハラルフードはその中に何が入っているか、きちんと明記されていますし、ベジタリアンも多いので、野菜だけの食事もちゃんとあるのが特徴です。旅行先で食事に困っている多くの方もいるかと思います。そんな方にはハラルフードを利用してみるのもお勧めです。

床でお尻が痛くなったら、、、、。



駅の二階には様々なお店があります。

駅の二階へ上がってみましょう。吹き抜けの周りはお土産屋やフードコートなどが立ち並ぶショッピングモール街です。新鮮なフレッシュジュースを片手に日本へのお土産を選んでみませんか。ここは手土産を抱えて田舎に帰省する人達用に手ごろな手土産が沢山売られています。あまり箱菓子のない台湾でも、会社の同僚向けにぴったりの箱菓子が見つかりますよ。

最後に、決して観光スポットというわけではありません。ですが、日本では分からなかった非日常がここにはあります。世界の情勢が日々変わっていることを感じられるスポットなのだと思います。いい経験でした。