ここが元祖発祥の地、甘い甘い台湾かき氷のお店



最近、日本でも台湾かき氷の評判が聞こえ始めました。都内にも何店か台湾かき氷のお店がオープンしたようです。しかしながら、ここは是非本場台湾で食べたいところです。 日本でも食べられるのに?と思われるかもしれませんが、根本的に台湾と日本では違うことがあります。そう、甘い甘いフルーツてんこ盛りのかき氷です。台湾のフルーツは日本で同じものを食べるよりも遥かに甘く、美味しいのです。それを甘くしたミルクを凍らせた特製の氷から作るかき氷の上に載せて食べる台湾流のかき氷、せっかくなので、台湾に行った際には是非試したいところです。

日本では甘いフルーツが食べられない理由



果物屋の軒先で。
完熟甘々で柔らかいので、なんでも手の上でカットできてしまう。

残念ながら日本ではこれだけ甘い南国のフルーツを味わえることはまずありません。もし味わうとしたら、何千円もかけて高級果物を買うかしかありません。ええっ、普段売っているものも十分に甘いじゃないと思われるかもしれませんが、シーズン最盛期の台湾果物はそれを遥か彼方に押しやるほどの甘さなのです。その理由はマンゴーやパパイヤ、パイナップル等、日本に送られる南国の果物は輸送の関係上、完熟前に収穫してしまうため、十分に甘さがでないのです。例えば、パイナップル、台湾の完熟したパイナップルは芯まで食べられるので、芯を取りません。そんな果物を載せた台湾かき氷は絶品です。但し、台湾の果物の最盛期は5月下旬から8月半ばころまでです。甘い甘い果物かき氷を食べるためには暑い時期に台湾を訪れなければなりません。でも是非頑張って台湾を訪れてみてください。

そして、台湾スタイルのかき氷とは?
台湾も依然は日本みたいに氷を削り出してかき氷を作っていました。今でもそのかき氷は多く見かけることができます。しかしながら1990年頃、新しいスタイルのかき氷がとある店から生まれました。それは雪片氷と呼ばれるものです。台湾のかき氷屋さんのメニューを眺めると、氷の名前に雪片がつくものを見かけます。この雪片とは、甘いミルクを凍らせて、それを削り出したものということを指します。



普通のマンゴーとパパイヤのかき氷 これでも十分に美味しそうですが、



辛発亭の雪片氷 手前はマンゴーを、奥の紫のものは桑の実のシロップ

雪片氷の見た目は鉛筆削りで氷を削り出したような感じですが、スプーンを人匙入れてみると、その氷はふわふわしています。口の中にそれを入れてみると、ふわふわ感がさらさらと溶けて、なんと気持ちいいことでしょう。ミルクの甘味が完熟果物やシロップとよく合います。今まで食べたことのない食感です。また、完熟のマンゴーとの相性もよく口の中でマンゴーも雪片氷も同時にさらさらと解けていきます。このマンゴーかき氷を食べるだけでも、台湾に来た甲斐があったと思ってしまいます。
また、この雪片氷には抹茶ミルク(抹茶雪片)やコーヒーミルク(珈琲雪片)バージョンもあり、小豆などと合わせるとまた違った美味しさです。

この雪片氷の元祖は士林夜市のとあるお店
今やこの雪片氷は台湾全土のかき氷屋さんで食べることができますが、それが最初に生まれたのは士林夜市の路地裏にあるかき氷屋さん、辛発亭というお店です。1972年に先代のオーナーが小さなスペースで始めたお店も、二代目が90年代にこの雪片氷を苦労して作り、今や広い店内にぎっしりと多くの人が埋め尽くす店になったのだとか。このオーナーがこの雪片氷を生み出さなければ、こんなに美味しい氷を食べることはできなかったのです。

女性も男性も関係ない!辛発亭の店内
日本だと、今もってまだ男性だけで甘いものを食べに行くってことはあまりないかもしれませんが、ここ辛発亭にその話は通じません。女性同士やカップルだけでなく、男性同士のテーブルも多く見られます。地元の若人の憩いの場になっているようです。てんこ盛りの氷にみんなガッツリとスプーンで平らげています。また、人気店なので、かなり並ばないと入れないかと思いきや、氷なので、解けないうちにみんな急いで食べてしまうため、回転率は非常にいいです。並んでも、結構すぐに順番が来て、テーブルにつくことができます。

メニューの読み方は?
とはいっても、メニューもオーダーの仕方もわからず、不安だという方もいらっしゃると思います。でもご安心を! 店お勧めのものは写真入りでメニューに載せていますし、文字だけのものも、簡単に種類を理解できます。まず、文字に新鮮とついているものは生の果物を使ったメニューです。その文字の後ろに日本でも見慣れている果物の漢字が書いてあります。苺や芒果といった具合です。もし新鮮がつかない果物のメニューがあれば、それはシロップ漬けの果物になります。そして、氷という文字の前に雪片と書いてあれば、それは台湾スタイルの雪片氷となります。雪片の前に抹茶や珈琲の文字がついてくると、抹茶味や珈琲味の雪片氷となるわけです。これで大まかなメニューは理解できると思います。あとは店員さんに声をかけて、オーダーしましょう。お金は氷が来たときに払います。

最後に
もし、この台湾かき氷に出会わなかったら、なんと勿体ないのだろう?と思ってしまうくらい美味しいかき氷です。是非是非多くの人に食べていただけたらなと思います。ベストは夏のシーズンです。暑い中、大変かもしれませんが、是非チャレンジしてみてください。