見るもの全てが大理石、圧巻の太魯閣渓谷

台湾での名産品というと、ウーロン茶が有名ですが、あの高級な建材である大理石が有名なことはあまり知られていないのかもしれません。そんな大理石だらけ、見るもの全てが大理石の渓谷があるのをご存じでしょうか。台湾東部の花蓮という町から車で30分ほど、台湾国立公園、太魯閣渓谷は、台湾通なら誰もが一度は是非行ってみたい圧巻の台湾一大観光スポットです。
とはいえ、台湾東部へのアクセスは、、、
台湾の西側は今や新幹線(HSR)が通っていますし、高速バスも頻繁にありますが、台湾東部に関しては、台鉄(台湾の国鉄)か、飛行機が頼りとなります。少々アクセスし難い感があって、今まで東部に出かけてなかった方も多いかと思いますが、太魯閣のゲートシティ花蓮までは鉄道も飛行機も本数があり、アクセスはしやすいと思います。鉄道は、台鉄が太魯閣号という振り子式の最新鋭の特急を運行しているので、台北からは約2時間で花蓮まで行けます。但し、人気の列車の為、週末などは切符が取りにくいのが難点です。台湾に着いて、フラりと行きたい方は、飛行機がお勧めです。割と空席があり、金額も片道3000円程度からと日本の国内線に比べれば安めです。台北松山空港から約30分程度で花蓮まで行くことができます。チケットはネットで取ることができます。どちらも不安な方は、台北からの太魯閣日帰りツアーを申し込みましょう。早朝出て、夜戻る弾丸ツアーですが、安心です。詳しくは、ネット予約か、ホテルのコンシェルジェデスクに相談してみてください。
今回は空路で、プロペラ機の旅!

花蓮飛行場にて
今回の旅では台北松山空港から空路で出かけることにしました。復興航空(トランスアジア航空)が花蓮まで運行しています。なお、高雄、台中からも花蓮には飛行機で行くことができます。松山空港は台北市内にあり、台湾のMSR文湖線でそのままアクセスでき、便利な空港です。飛行機は本当にプロペラ機なの?といいうくらい音も静かな最新鋭の機体です。そして、プロペラ機のいい所、それは遊覧飛行みたいに景色が楽しめます。ジェット機と違い、低い高度を飛ぶので、晴れていれば台北101や故宮博物院、士林夜市といった観光名所を空から眺めることができます。また、花蓮での着陸前は、台湾の山々にコバルトブルーの美しい海をたっぷり眺められます。鉄道より運賃はちょっと高めですが、遊覧飛行代を考えると、安いものなのかもしれません。
花蓮の空港はもう、大理石

花蓮空港の通路 大理石の通路や壁が続く
太魯閣へのゲートシティ、花蓮の空港につくと、見る人が見れば、世界でも一番ゴージャスな空港と思えるかもしれません。床も、壁も、柱も、大理石、、、、。趣味のいいシックな大理石で建物が覆われています。さすが大理石の街、小さな空港ですが、こんなゴージャスな空港は世界でもここだけです。大理石が高い一つの理由は船や飛行機での輸送費に莫大なお金がかかっていることですが、地元で切り出した石材をそのまま持ってくることができるからこそ、こんな建物も建てられるわけです。勿論、大理石や翡翠、キャッツアイなどの宝石類も地元で採れるので、観光客にとっても地元の石材店で安く買えるメリットがあります。
太魯閣渓谷へは現地ツアーかタクシーで。
太魯閣渓谷への足ですが、残念ながら地元のバスは本数が非常に少ないので、効率よく回りたい方にとっては不向きでお勧めできません。花蓮発の現地ツアーやタクシーを利用してください。タクシーの場合、一日2500元程度でチャーターできます。4人でチャーターした場合、ツアーの参加費よりも安くなります。時間も気にせずゆっくりと回れるので、お勧めですが、日本語ができる運転士さんに当たるかどうかは分からないので、着いたら空港内のツーリストインフォメーションで相談してみましょう。タクシー会社に問い合わせして手配してくれます。もし、花蓮市内から行く場合は、駅や流れのタクシーを拾うのではなく、必ずホテルのフロントやコンシェルジェに相談して、日本語ができる運転士さんを紹介してもらってください。そのほうがきっと旅も楽しくなります。
太魯閣渓谷の見どころ
飛行機で午前中に花蓮につき、太魯閣渓谷へ半日の観光でした。メインのスポットは時として工事や崖崩れなどで観られない所もありますが、ほぼ見ることができました。もうここからは言葉では語りつくせません。写真をメインでお楽しみください。

入口から約30キロまでの道が太魯閣渓谷です。
入口の門、今は旧道が下り、新道が上りと一方通行になっています。

途中、車を降りて往復3キロほどのハイキングを楽しむことができました。ここから見る大理石の岩肌と川の流れは絶景です。

途中のポイントでヘルメットを借ります。(無料)この区間を歩く際には着用が義務付けられています。消毒してあるので、きれいです。
息を呑む高さと岩肌の絶景。トンネルから見る太魯閣渓谷は圧巻でした。

白く光り輝く大理石の岩
太魯閣渓谷の終着点ではしっかりした食事ができる所もあります。春は地元で採れた筍料理が絶品でした。タクシーの運転士さんによると、昼時は非常に混むので、時間をずらして行くほうがお勧めとのことでした。

ユリの花のスープ

タケノコの炒め物
最後に、太魯閣渓谷を観光する方へ注意点。
・渓谷の入口のゲート前にコンビニがありますので、水のペットボトルやお菓子などを買っていくのがお勧めです。蒸し暑い季節には水は欠かせません。
・ハイキングの際にはあまり岩肌に手を触れないようにしてください。ぽろぽろと崩れる箇所もあります。また、誤って石を落とさないようにしてください。
・ハイキングのトレイル(道)から逸れる事は法律で禁じられています。これは現地に住む原住民族の環境を侵さないようにするための配慮です。また、各吊り橋を渡って登山道に入る為には登山許可証が必要となります。詳しくはビジターセンターにお問い合わせください。
では、圧巻の渓谷の旅を!