台湾のレストランを探すおすすめの方法

※楽しく円卓を囲む台湾料理 この量を4人で食べました。
中華はみんなで食べればより楽しい。屋台や小さな飲食店が立ち並び、多くの人が通勤前や夜の食事に訪れている台湾ですが、家族や多くの友人と食事をしたりする時はレストランを現地の人は利用しています。 普段使いのお店とはちょっと違った感じのお店、実はあまり観光客は入ってきません。というのも、そんなレストランの多くはビルの二階以上のところにあったり、通りに面していても、小さな入口であまり目立たなかったりと、気づきにくいのです。しかしながら、そこで出てくる料理の数々は屋台で見ないようなものばかり。一人二人で行くには向かないタイプのレストランですが、4~5人で行く家族旅行や友人達との旅行の際には是非行っておきたいところです。そんな台湾のレストランをご紹介いたします。
そもそもレストランと食堂の違い
食天国台湾では多くのお店があります。よく通りで見かけるのは屋台や開放的なお店。店の前で何かを作り、奥のスペースでお客さんが何かを食べている、そんなスタイルが多いと思います。でも、日本や他の国みたいに、ドアがあり、そこを入るとレジがあり、客間があり、そして奥には厨房がある、そんなレストラン形式のお店もちゃんとあり、多くの人が大切な家族や友人との食事で利用しています。そんなお店と私達が台湾の街角で見るお店の一番の決定的な違いは、メニューがテーブルの上にあるかないかです。台湾の多くのお店は何かに特化して売っています。麺だったり、飯だったり、モツ煮込みだったりと、看板の上に出ている料理名と金額を指させば、大概のものはオーダーできてしまいます。ところが、レストラン形式のお店は、多くの種類のメニューを扱うお店ばかりです。そのレストランのコンセプトを元にして、魚介もあれば、肉もある、麺もある、飯もある、そしてその一品一品の量がとても多いのです。私達が中華料理としてイメージしている大皿を回転する円卓に載せて食べる、そんな典型的なイメージの料理が出てくるお店です。
この手のお店はどんなところに?

※こじんまりとした店構え ぱっと見てなんだかわからないお店が多い
1.都市部の多くのお店
もし、これが台北の都心部なら、ビルの2階以上のところを見上げてみてください。きっと、海鮮とか、晩餐とかそんな文字が見えるはずです。そんなお店の看板が出ているビルで、個人の客が上に上がっていくのが頻繁に見られたら、そのお店はいいお店です。ちなみに、もしその付近に団体用の観光バスが停まっていたら、この場合は要注意!団体旅行向けのレストランになります。個人の旅行客にはあまり向きません。
2.1Fで小さな扉がある店はよいお店
もしお店がビルの一階にあり、小さな扉があってにぎわいを見せていたら、そのお店はよいお店です。オフィス街に時々目立たないようにポツリポツリとあるこれらのお店。実は中に入るとそれぞれがコンセプトを持って作られたお店だと分かります。懐かしい昭和初期のグッヅを集めて飾っていたり、伝統的な中華の装飾をしっかりと施していたりと、入口は小さいけれども、店の奥行は意外とあり、多くの人でにぎわうお店です。
3.景色のよいところに必ずあるお店
日本でも台湾でも、世界中どこでも景色のよい海沿いや山の上にはそんなレストランは必ずあります。但し、中華料理なら美味しいのですが、イタリアンなどの他国料理の場合、思いっきりハズレくじを引く場合もありますので、きちっとリサーチしていきましょう。
結局どこが美味しいの? 紹介はホテルの人が一番!
実はこの手のお店、日本で売っているガイドブックには掲載されていない、もしくは観光客目当てでほぼ当てにならないのが悩ましいところです。結局美味しいところは口コミで入っているからです。ならば、身近な人にこの手のお店を紹介してもらいましょう。ホテルのフロントの受付担当の人やコンシェルジェの人に日常使っているお店を紹介してもらうのが一番手っ取り早いです。また、予約の必要なお店ならその場で予約してくれます。
大勢で行けば行くほど楽しいお店

※牡蠣と揚げ麩の絶品煮込み 大きなスプーンを見れば果して何人前?
そんなレストランにはできる限り大勢の人間で行くことをお勧めいたします。一人二人なら普段使いのお店で十分ですが、大皿料理のレストランでは、一人二人で行くと、せいぜい一皿くらいの料理とご飯しか頼むことはできません。4人くらいで行くからこそ楽しいのがこの手のお店です。そんなお店での頼む量の目安は簡単!料理は一人一皿と考えてください。4人なら4皿程度、それに自分達が好きなスープやサラダ、そしてご飯を人数分つければちょうどいい量になると思います。
お酒を飲むのなら、
料理の前にビールや紹興酒など、ちょっと一杯飲んでからという方もいるかと思います。そんな方のお勧めの頼み方は、大皿の肉や魚料理を一品と、おつまみ系の小皿を人数分取れば十分だと思います。小皿は冷蔵庫に入っており、自分で自由に取るというお店もありますので、お店の中をよく観察してみましょう。飲んでいるうちに段々ご飯が欲しくなってきたら、もう一皿、二皿程度とご飯を取ればちょうどいいはずです。基本、中華料理は出てくるのが早いので、飲んでいる時は一気にまとめてオーダーしないようにすることがポイントです。
スープの味付けは結構薄い
一般的なお店でも言えることですが、中華圏では特にスープの味付けが薄いです。お皿にのせた料理は基本味付けがしっかりしている分、スープの味付けは薄いのが中華料理の特徴です。ですから、お酒を飲んでいる時のスープはあまり合いません。逆に食事をしている時は必ず一品スープ系の料理を取って、舌を休めるのも料理を楽しむコツです。
お茶をついでもらったら
食べていると、店員さんや友人がお茶をついでくれることもあるかと思います。そんな時、台湾でのありがとうのやり方を一つご紹介いたします。もし、お茶をついでくれた時、口の中が食べ物で一杯だったら、右手の人差し指でトントンと軽くテーブルを叩きましょう。それが台湾で飲食している時の“ありがとう”の意味です。店員さんに言葉が通じなくても、このジェスチャーで気持ちが伝えられますよ。
最後に、
あまり慣れないお店の種類かもしれませんが、実は入ってしまうと日本人にとっては心地のよいお店かもしれません。同じお箸の文化の世界、新鮮でもあり、なぜか懐かしい部分も多々あると思います。一家団欒に、友人との大切な食事に、是非行ってみてください。普段食べられないような料理が多々ありますよ。