これがお勧め、台湾の朝食めぐり!
これから台湾に向かう旅行者の中で、もし朝食が付いているかどうかでホテルを選ぼうとしている人がいるなら、朝食なしのホテルを選択してみるのはいかがですか? 初めての土地で不安だし、朝は時間も慌ただしいから、ホテルで出してくれる朝食をなんて方はきっと多いと思います。確かに、ホテルの食事は面倒がありません。5つ星クラス以上の高級ホテルともなると、本当に朝からゴージャスで美味しい朝食をバフェ(バイキング)スタイルで好きなだけ食べることが出来ます。しかし、ホテルのランクを落としてでも、たっぷり楽しみたいという方は是非朝食なしのホテルをチョイスしてみてください。よっぽどの観光地や山の中で宿泊しない限り、朝から通りに美味しそうな匂いが漂ってくるのが台湾の一番の魅力なのです。
そもそも朝食を作らない台湾の人々
平日、慌ただしい朝、とにかく台湾は元気な所です。朝早くから私達日本人が驚くばかりの多くのバイクが道を走っています。もちろん、バスやMRT(地下鉄)も人はぎっしり。なにせ昔から一家共稼ぎの人が多い国柄なせいか、朝は.早くから多くの人が動いています。そんなに早く多くの人が動くということは、朝食はどうしているのでしょうか。簡単に言うと、多くの人は朝食を作っていません。でも、ちゃんと食べてはいます。台湾は外食文化が盛んなところです。表通りを一本入れば、沢山の朝食屋台やお店が立ち並び、みんなバイクでそのまま店に突入しては好きなものを買っていきます。また、もし学生が制服姿の集団で歩いていたら、ついていってみましょう。学校に行く前にみんなコインを握りしめて美味しい屋台に向かうはずです。台湾の朝食は、種類も豊富、ヘルシーなものからガッツリしたものまで様々あり、100円程度でしっかり食べることができるのです。さながら朝食屋台は住民の共同キッチンみたいな所なのでしょう。
台湾の伝統朝食の数々
揚げパンと豆乳

朝から胃が疲れて重い、食べたくない。そんな日も旅行中はあるでしょう。そんな時だからこそ食べられる朝食が台湾にはあります。単純にお椀にたっぷりと温かい(又は冷たい)豆乳を注いでもらい、揚げパンや、卵を入れたでデニッシュパンを浸して食べるというシンプルなもの。日本と違い、台湾の豆乳はあっさりしたものですから、飲みやすくてなおかつ栄養価も高い素晴らしいものです。
台湾のおにぎり、飯糰(とうはん)と豆乳

台湾に来たら、一度は食べるのが飯糰と豆乳の組み合わせです。おにぎりといえど、具はデンブやザーサイ、そして揚げパン?などをもち米で包みます。そのボリュームはなかなかの大きさです。(なお、海苔はついていません。)屋台でおばちゃんに頼むと、その場で作ってくれます。食べると、表面はもち米でもっちり、中は揚げパンでサクサク、それが甘いデンブとの相性が良くてもう最高。そして、豆乳を一口。あっさりした豆乳がよくあいます。
学校近くの饅頭屋

学校を見たらその近くには饅頭屋があると考えて歩く私。学校の通学路にはこの手の屋台が必ずあります。饅頭といっても、甘いものではなく、もっちりとした肉まんみたいな皮に中には肉や菜っ葉などが包まれた、いわば長野のおやき風。その値段はとにかく安い。一個10元くらいから、日本円で40円といったところでしょうか。よく学生が朝ご飯や昼食用に買っていくことが多いせいか、学校前によく出ています。袋に包んでもらったら、その場でラー油や豆板醤をお好みで袋に入れて自分好みに味付けしましょう。
朝から小龍包!

意外と食べている人が多い、朝からの小龍包。店構えがしっかりした豆乳屋さんに行くと、よく店の脇から激しい蒸気が出ています。そう、朝から小龍包を蒸しているのです。さっぱりとした豆乳を飲みつつ食べる小龍包はまた格別です。豆乳と一緒に口に含むと、豆乳は湯葉のようになり、お肉と混ざり合って美味しさが増します。この楽しみ方は台湾ならではですね。
空前のサンドイッチブーム

今、台湾ではサンドイッチもブームです。軽トラに沢山のサンドイッチを積んでやってくるワゴンタイプのお店も朝からちらほらと見えます。その中身の美味しそうたるやいなや。日本でも見かける食材だけでなく、しっかりと台湾風に味付けした鳥を火であぶり、甘辛いたれをつけてパンに挟んだサンドイッチなどは、朝から幸せいっぱいになれるでしょう。中身は日本とそっくりですが、味付けは大分違います。台湾ならではの合成なサンドイッチを楽しみましょう。
朝の麺とモツ

※海鮮とモツ、そして米麺
朝からグツグツグツグツと煮込んでいる様子のお店もちらほら。こんなに早朝からもうモツ煮込みを作ってくれているお店を見つけたら、その人はラッキーです。好きなモツを取ってもらい、甘いたれで食べたり、好きな麺を指さして、モツとスープをその上にしっかりとかけてもらい、パクチーをちょっと載せてもらえば、朝から元気百倍の美味朝食となります。多数ある中から自分の好みに合った麺を選ぶことができるのは台湾屋台のいいところです!
最後に
ここで上げた朝食はほんの一例です。もう10年以上、そして数えきれないくらい台湾に通っていますが、毎回新しい朝食と出会い、楽しんでいます。その奥深さは上げたらきりがありません。一つだけ日本と違うのは、ご飯だけでなく、麺だったり、パンだったり、果物だったりと、台湾の朝食はあまり形にとらわれていません。主食が米だからとかパンだから朝はといった概念はないように感じます。お腹に合うなら朝からなんでも、そんな感じが台湾の朝食にはあります。是非是非、皆さんも自分に合った素敵な朝食に出会えますように。