ビール? 白酒? 台湾人気のお酒事情
そういえば台湾に来ると、食べてばかりで飲んでいないなーなんていう人はいませんか? 日本ではまず一杯、かけつけ三杯なんて言いますが、台湾で周囲の人を見ると、屋台ではテーブルにビールの瓶や缶すら置いてあるのが稀な気がします。食の台湾、台湾といえば、飛行機から空港に降り立ったときから食べ物の匂いが漂い、いかにも食文化の豊かな国といった感じですが、お酒に関しては不思議とあまり見かけません。いったい台湾の人々はどこでどんなお酒を飲んでいるのでしょうか。
おひとり様で飲まない台湾人

日本人との決定的な違いはこれだと思います。一人どこかで仕事帰りにビールを軽く一杯飲むという文化が台湾にはあまりありません。多くの人は通勤にバイクを使用しているので、あまりアフター5やハナキンといった感覚がありません。台湾人の親友に話を聞くと、仕事が終わると、同僚と飲みに行くわけではなく、まっすぐ帰宅するという人が多いそうです。お酒は帰宅してから、家族と一緒に飲んだりするといった、いわゆる宅飲みが多いそうです。そのため、コンビニに行けば世界中のありとあらゆるバリエーションのビールが揃っているのも台湾ならでは。台湾ビールだけでなく、青島やら日本のキリンにアサヒ、アメリカのバドワイザーやらアイスマウンテンと、日本のコンビニではありえない種類のビールを扱っているのも、台湾の宅飲み文化を表しているかもしれません。
でも、酒にはとにかく強い台湾人
あまり普段は外で飲まない台湾の方々、ならお酒もそんなに慣れていない、弱いのではなんて思ってしまいますが、それはとんでもない間違いです。台湾の人々はお酒を大勢の人の前で飲むことに本当に慣れています。実は彼らは休日に大切な人や家族、友人達と集まって円卓を囲み、食事をしながら飲むことが多いのです。そしてとても強いです。もし、これを読んでいる読者の方が台湾の結婚式に招待されたら、覚悟して臨んでください。(笑)白酒という焼酎に似た味で、度数が高いお酒を出席者が一人一人お祝いの言葉を述べる度に乾杯するという風習が台湾や中国大陸にはあります。スピリッツを飲みなれていない日本人はまず潰されますので、ご用心。それに比べ兵役義務が台湾にはあるため、男性は軍隊などで鍛えられていることもあり、飲みの席でもピシッとしています。日本の路上のように、酔っ払って道端などで潰れているなどといった姿を見かけることは台北などの都市部でもまずありません。
異例の大ヒットのフルーツビール

日本のコンビニだとビールのバリエーション以上に沢山のチューハイやらサワーやらが並んでいますが、台湾ではあまり見かけることができません。大きなコンビニでも並んでいる甘いお酒は数種類のみなんてことも多々あります。日本人の場合、男性でも甘いお酒を手に取る人も多いですが、こちら台湾では甘いお酒を飲む男性はまだ少数派のようです。ところが、近年台湾ビールから革命的商品が生まれました。パイナップル味などのフルーツビールが売り出されたのです。これが意外や意外の大ヒットを生み、今ではどのコンビニでもみられるようになりました。すっきりとした台湾ビールにパインの酸っぱさが合わさり、なかなかの美味です。是非お試しください。
酒の嗜好がかわりつつある
そんな台湾でのお酒の嗜好が段々とかわりつつあります。以前ならば強いお酒というと、白酒や紹興酒などが幅を利かせていた台湾、ですが段々と梅酒や日本酒など、少し甘めのお酒も人気になってきました。白酒なども以前は40度以上あったアルコール度数も、現在は40度前後に抑えられてきているようです。甘いお酒やカクテル系のお酒も若干ですが増えてきています。
台湾で飲んでもいい場所
屋台文化の台湾でも、屋台ではあまりお酒は並んでいません。屋台で飲めるとするなら、士林夜市市場など、店舗が建物の屋根の下にあるところならお酒の提供もありますが、あくまで例外です。軽いビールなどは店舗を構えているお店なら大概瓶ビールが冷蔵庫の中に入っているので、テーブルの上にある伝票の啤酒(ビール)の欄に数量を記入して自分で冷蔵庫からグラスと共に取り出しましょう。なお、一緒に冷蔵庫につまみの小皿が入っていることもあるので、欲しい方はそれも一緒に!一皿30元から100元くらいです。
(なお、生ビールの提供はほとんどありません。生が飲みたい方はバーに行けば飲めます。)
また、お店の中にはビール会社のキャンペーンガールが自社のビールを売り込みにきていることもあります。バドガールのように、そのビール会社のキャンペーンコスチュームを着て、そのビールを頼むと注いでくれたりします。それもまた一つの楽しみです。
少し大きめのちゃんとした中華レストランやホテルの食事処、海鮮レストランなどに行くと、ビールだけでなく、白酒や紹興酒、ワインなどといった強いお酒も提供されています。白酒はストレートで飲むのが普通ですので、飲みなれていないとつらいかもしれません。紹興酒などの場合、御湯割りなども選択肢の中にありますので、紹興酒の甘くやわらかな香りが好きな方はそちらを選択するといいかもしれません。
なお、ナイトスポットであれば、日本同様、様々なお酒が提供されています。おひとり様での旅行なら、バーやクラブなどのお店であれば飲みやすいと思います。
近年できた新しいお酒のスポット!
出典:http://4travel.jp/overseas/area/asia/taiwan/taipei/restaurant/10387964/
生ビールを提供してくれる場所が少ない台湾で、フレッシュなビールを飲めるのが、台湾ビールの工場、台北、苗栗、台中、台南の四カ所で出来立てを飲むことができます。
又、台湾ビール直営の工場兼ビアホール、台北のTaiwan Beer 346倉庫餐廰はMRT忠孝新生駅から徒歩で10分ほどのところにあり、移動の足を気にしないで訪れることができるので、便利です。様々な味の台湾ビールを生で楽しむことができる、大人気のナイトスポットです!(なお、値段は日本円で一杯100円程度、、、安いです。)
出典 http://4travel.jp/overseas/area/asia/taiwan/taipei/restaurant/10387964/
最後に、台湾のお酒事情はいかがだったでしょうか。日本の居酒屋文化とはちょっと違いますが、お気に入りの飲み方を見つけて、是非台湾のナイトライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。