電車も買い物もこれ一枚、台湾のICカード

日本でもスイカやパスモ、イコカなどでお馴染みのICカード。実はここ台湾にもそんな感じのカードがあります。特に二種類のカード、台北市、新北市、基隆市、宜蘭県、馬祖地等で使われている悠遊カード(Easy Card)と台湾南部高雄とその周りで使われている一卡通(Iパスカード)の2種類です。なお、この二つのカード、関東のスイカと関西のイコカのように互換性はありませんが、2016年1月頃までには提携し、どちらの都市でも使えるようになるので、旅行客にとっては朗報です。もう煩わしく券売機に並ぶ必要もない、バスで言葉が解らなくても支払える!など、多大なメリットのあるこの二つのカードをご紹介いたします。
提携したら便利なのは悠遊カード(Easy Card)!
主に私達旅行者が購入するであろうカードは二種類ですが、旅行者にとって圧倒的に便利なのは悠遊カード(Easy Card)です。というのも、悠遊カード(Easy Card)はデポジット制、一卡通(Iパスカード)は買い取り制です。どちらも購入時に100元がかかりますが、悠遊カードは帰国する際に払い戻しができます。(但し、購入後三か月以内の払い戻しは20元の手数料がかかります。)もし、提携前に高雄を1回限りで訪れるなら、できれば2015年は現金で済ませ、提携後は悠遊カード(Easy Card)を使用することをお勧めいたします。なお、どちらのカードもMRT駅構内だけでなく、台湾国内のセブンイレブンなどでチャージすることが可能です。
残高ギリギリまで使ってしまい、記念品にする手もあり。
キャラクター物もあり!
出典:http://goodlife.tw/topics/111500-HELLO-KITTY悠遊卡-7-24起販售-共五款售完為止
ちなみにこの悠遊カード(Easy Card)ですが、日本のICカードとは違う料金システムが1点あります。チャージ分を使い切ると、デポジットの100元からも引かれていくのです。例えば、チャージ500元+デポジット100元で最初に購入した場合、交通機関での移動や買い物等で600元まで使用することができます。払い戻し手数料20元のことを考えれば、ギリギリまで使ってしまうのも手です。
電車に割引料金で乗れるICカード
出典:http://blog.sina.com.tw/myimages/244/40436/images/20080603160203069.jpg
日本でも最近は切符を購入する場合と、ICカードを使用する場合の運賃は違いますが、台湾でも同じです。悠遊カード(Easy Card)の場合、MRTに乗る際は切符購入の場合の2割引の金額となります。他のカードについても割引がありますので、先ほどの買い取りタイプのカードでさえなければ、ICカードを使って移動するほうがお勧めです。
コンビニでも使えます。
海外旅行で、レジに商品を持って行ったはいいが、いくらだか聞き取れなかったり、財布からコインを引っ張り出すものの、慣れない通過でどのコインがいくらだか分からず、戸惑ったり、結局お札で払ってしまってお釣りのコインがやたらと重いなんてことはありませんでしたか? でも、ご安心を。ICカード普及のおかげで、台湾での移動や買い物が随分便利になりました。
これも日本の交通系ICカードと同様、悠遊カード(Easy Card)の場合、台湾全土のコンビニエンスストアの多くで使用することができます。
今まで困っていたバスでも楽々

台湾でのバスの乗り方、実は言葉を話すことができない、そしてあまり小銭を持っていない旅行者にとってはかなり難易度の高い乗り物でした。というのも、料金が均一な路線なら最初にコインを運賃箱に入れて終わるだけですが、多くの路線は乗車時に自分がどこまで乗るのか運転士に伝え、言われた額を支払うスタイルが多かったのです。勿論、慣れた一般市民の方々は聞くまでもなく目的地までの料金を運賃箱に入れていましたが、なにせ知らぬ土地で言葉のわからぬ旅行者はいったんバスを停めた状態でずーとやり取りしなければなりません。しかも、お釣りはでないし、両替もないので、ピッタリコインを持ってなければ大目に支払うしかありません。(ちなみに、世界各国多くの路線バスに乗りましたが、両替を車内でできる国は日本くらいのものです。日本があくまで例外なのです。)しかし、そんな時代はもう終わりました。バスへ乗車する際にピっとタッチして、降りる時もまたタッチすれば、支払はそれで完了です。(但し、ちゃんとチャージしておいてくださいね。)今まで乗るには抵抗のあった路線バスにもこれで安心して乗ることができます。
台鉄に乗る際にはご注意を
日本のICカードでそれぞれ設定された区間を跨いで使用する場合、例えば東京から静岡へ東海道線でのんびり出かけたはいいが、いざ降りる時にピンポーン!と改札口が閉まってしまうケースがあります。関東の東日本管轄から静岡の東海の管轄へと跨いでしまったせいです。勿論、支払は現金となってしまいます。それと同様のことが台湾でもあります。台湾の国鉄、台鉄でもICカードを使用することができ、なんと自強号等の特急も座らずに立席で乗る場合は一割引です。但し、北部区間と南部区間を跨いで乗ってしまうと、降りる際には割引運賃なし、現金で支払いを求められてしまうのでご注意を。あと、ICカードでは太魯閣号・普悠瑪号や観光列車等にもICカードでは乗れませんのでご注意ください。
最後に
なんだか違う国のICカードを持って、電車やバスを乗り回していると、不思議な気分になります。妙に自分が旅慣れてきたような、また一つできることが増えたような、世界が広がった感覚があります。とても便利なカードなので、是非使用してみてください。なお、購入の仕方、課金の仕方は簡単です。下のURLサイトをご覧の上、お出かけください。
Easy Card(公式サイト)http://www.easycard.com.tw/english/index.asp