雲まで届くビル、台北101の楽しみ方


台北市内に入るとまず見えてくる所、それは台北101。高さ509.2m、2004年の竣工当時は世界一の高さを誇るビルでした。その世界一の高さも、今ではドバイなどの各都市に抜かれてしまいましたが、それでも台北のシンボルとして、光り輝いています。そんな台北101の小ネタと楽しみ方をまとめてみました。

昇る前に要チェック、101にかかる雲



※展望台は雲の中

竣工当初に台北101展望台に昇ろうとしたその時、チケット売り場のおねーさんからこんなことを言われました。展望台は現在雲の中にあり、風景が見えません。それでもいいですか?と。そう、世界でも指折りの高さの台北101、天気が曇りや雨の日の展望台は雲の中に入って隠れてしまうのです。展望台に上がる日の朝は事前にちゃんとチェックをしたほうがいいようです。笑 せっかく500元という入場料を払って上がるのですから、まずは天気のいい日に昇りたいものです。

毎日ライトの色が変わる101

意外と知られていないことですが、101のライトアップは7種類あり、一週間かけて毎日違った色を見せてくれます。
月曜日:赤色
火曜日:橙色
水曜日:黄色
木曜日:緑色
金曜日:青色
土曜日:藤色
日曜日:紫色
つまり、101の記念写真を取ると、自分が何曜日に行ったかが解ってしまうのです。アリバイ工作をして台湾に行く方はご注意を!(笑)

台北101が綺麗に見える場所は?



MRT市政府付近

さすがにノッポな台北101、近づきすぎると全体を綺麗に見ることはできません。綺麗に見ることができるスポットは、MRT市政府駅を降りてすぐ、又は101前の大通り沿いを文湖線に向かってすこしあるいたところが写真のスポットです。年末大晦日に打ち上げられる花火を見る時にはここがベストだと思います。そして、もし101をずっとホテルの部屋からみていたいなんていう101好きの方は、ちょっとお高めですが、ホテルの山側の部屋からなら綺麗に見ることができます。なお、このホテルの屋上にはプールがあり、そこからも泳ぎながら101を眺めることができます。必見の場所です。

台北101へ昇るベストな時間は?



混むか混まないかでいえば、午前中が一番空いています。昼過ぎくらいからは団体さんが増えるので、ちょっと混みだします。そして、一番お勧めなのが、やはり夕方です。団体さんはこの時間は上がってきませんが、個人客が本当に多い時間です。夕暮れの一時間前くらいに昇ると、ちょうど夕暮れから夜までの一番綺麗な時間を楽しむことができます。

高さだけじゃなかった、世界最速のエレベーター
最近、上海のビルに世界一の座が明け渡されてしまいましたが、世界最速だったエレベーターは101の展望台へ昇るエレベーターです。東芝製で、速度は分速101mと、台北101にゴロをかけています。つい最近まではエレベーターの前にギネス記録の認定証が飾られていました。このエレベーター、上昇するまでの間に暗くなり、夜空を映し出してくれます。なお、乗っている間はかなりのGがかかり、耳がキーンとするかもしれませんので、慣れない方は唾を呑んだり、ガムをかんでいるなどしてみてください。

展望フロアでの楽しみその1
台北101の展望フロアからはハガキを出すことができます。展望フロア内の売店でハガキと切手(エアメール用もちゃんとあります。)も売られているので、安心です。ハガキはフロア内のポストに入れると、特別なスタンプが押されて日本に届くので、是非出してみてください。

展望フロアでの楽しみその2
展望フロア内では、マンゴーアイスやマンゴーパフェが売られているお店があり、いつも大盛況です。展望フロアへの入場チケットにこのお店の割引券がついているので、寄って楽しみましょう。

展望フロアでの楽しみその3
この高さのビルで屋上に出られる所はこの101くらいではないでしょうか。展望フロアの89階から階段で上がること91階、なんとビルの外に出ることができます。一応高いフェンスで囲まれてはいますが、ガラス越しではなく、直かに展望写真を撮影することができます。なお、展望フロアが雲の中だと、表に出ればビチョビチョになりますので、ご注意を。

展望フロアでの楽しみその4



89階と屋上91階を繋ぐ階段付近、ビルの中央に見えるのが黄金の玉、ダンパーです。この玉、ビルが強風や地震で揺れた時、振り子の役割をしていて、免震に一役買っています。以前はなにも塗装されていなかったのですが、今や黄金に塗装されています。このダンパーをモチーフに、101のユルキャラ、ダンパー君が生まれました。目と鼻が101になっています。かわいいですね。ダンパー君のお土産も売っています!

101は台北最大級のショッピングモール
そして最大の目玉は101展望台を降りれば、そこはショッピングモールです。日本のデパートよりもさらに規模を大きくした店の数々、ブランド品でこれだけ一つのエリアに集められているのは台北ではここだけだと思います。フードコートにお土産コーナー、一般雑貨なども充実しているので、うれしい限りです。なお、吹き抜けの解放感あふれるモールですが、屋根があるので、他のショッピングエリアみたいに雨にも負けず!ゆっくりと買い物ができます。なお、このモールより上層階のレストランに行く場合は、セキュリティエリアを抜ける必要があるので、お店へ前日までに予約が必要です。ゲストパスを発行してもらう必要があるので、夜景を見ながら食事がしたい方はご注意ください。

最後に、2004年以来、すっかり目玉の観光スポットとなった台北101、時間があれば、ゆっくりと楽しみたい場所です。なお、大晦日のカウントダウン等、様々なイベントがあり、ビルから花火が打ち上げられるので、詳しくは公式サイトを見て、イベントを確認してみてください。

<公式HP>http://www.taipei-101.com.tw/jp/index.aspx