台湾のお茶スタンドで自分好みのチャイを探そう

台湾といえば、ウーロン茶。甘く、香りがすがすがしく、飲みやすい台湾のウーロン茶はその他の中華圏の茶葉の中でも別格とされ、区別されて売られているほど有名です。しかしながら、初めて台湾を訪れる日本人観光客にとって、その美味しいウーロン茶を試してみたい時、茶芸館に行くには敷居がちょっと高すぎる気がするし、お茶屋さんに行くにはまだちょっと怖い。なんだかんだと買わされてしまいそう。そんなふうに気おくれしてしまい、せっかくのウーロン茶を試すチャンスを失っている方も多いかと思います。そんな方にお勧めしたいのがお茶スタンドです。道端や駅で気軽に頼むことができるお茶スタンド。自分の好みのお茶を指さすだけで、カップに入った冷たいお茶を手渡してくれます。種類も多々あり、茶葉の種類を選べ、フルーツが入った甘いお茶、すっきりしたお茶など、様々なものがあり、色々試すことができます。日本のジューススタンドみたいに気軽に試せるこのお茶スタンドをご紹介します。
この10年ほどで一気に増えたお茶スタンド

10年以上前まではここまでなかったお茶のスタンド。それまでの台湾のジューススタンドといえば、本当にジュースのスタンドでした。タピオカやパパイヤミルク、しぼりたてオレンジジュース、マンゴースムージーなど、台湾ならではのジューススタンドが街にあふれていました。今でもそういったジューススタンドは沢山あり、人々を楽しませているのですが、この10年ほどの間に新たに増えたのがお茶スタンドです。ウーロン茶やジャスミン茶などを中心としたメニューで、茶葉も数種類の中から好みのものを選べたり、ウーロン茶にレモンや金柑などを加え、すっきり酸味の強いものにしたりと新たな味にも取り組んでいます。
そもそもなぜ増えたお茶スタンド
カップに入った飲み物をシールする機械
出典:http://www.taipeinavi.com/special/5034353
一つの要因として、健康志向が生まれたこと、そしてもう一つの要因は機械技術が進んだことがこのようなスタンドを生むことになりました。この10年の間に台湾ではフレッシュジュースの他にもスタバなどのコーヒースタンドが増え、飲み物のバリエーションが増えました。選択肢の中に甘くないもの、すっきりしたものが欲しいというニーズが生まれたのもこの頃です。甘くなく、健康にもよいものをという求めに答えたものでした。ただ、これがもし日本なら、甘くないペットボトル飲料や缶コーヒーなどが自動販売機やコンビニで新たに販売されるところですが、台湾の人の味覚はものすごくこえています。台湾で自動販売機をあまり見かけない一つの理由が、こういった美味しい飲み物を飲ませるスタンドが元々他にあったからです。そして、ここ近年の機械技術の向上により、お茶を急速に抽出する技術や、抽出して入れたお茶の香りが逃げないように、店頭できちんとラッピングできる梱包容器が開発されたせいもあるのです。現在では、おかげで香りのよいお茶を楽しむことができるようになりました。
お茶スタンドでの簡単な頼み方
1.甘いもの? 甘くないもの? 気分に合わせた飲み物を考える!
まず、お茶の種類を考えます。単純にウーロン茶やジャスミン茶を頼みたいのか、もしくは金柑やフルーツなどの果肉が入ったお茶がいいのか、気分に合わせて考えてみてください。メニューが店頭に掲げられているので、じっくり見るとなんとなく漢字で書いてあることが解ります。指さすのが大変そうなら、気に入ったメニューをメモ書きして店員さんにみせてください。
2.オーダーする。
メニューを指さして、オーダーします。次にカップのサイズを聞かれますので、好きなサイズを指さしましょう。
3.砂糖と氷の分量を決める。
さらにSugar?と甘くできる商品に関しては糖の分量を聞かれます。金柑ウーロン茶など砂糖なしでもとても美味しいものはNo Sugar(砂糖なし)、少し甘くしたい時はHarf(半分)と答えるといいでしょう。普通の甘さならただYesと頷けば大丈夫です。そしてカップに氷を入れるか聞かれるので、好みで答えてください。なお、お茶の入ったカップはラッピングされますので、一旦氷を入れると出しにくい構造です。キンキンに冷えますが、溶けると味が薄くなってしまいます。すぐ飲む時は別として、ホテルにお持ち帰りする際にはNo,Iceにしてホテルの冷蔵庫などで冷やしたほうが美味しく飲めます。
4.番号で呼ばれます。
レシートを受けとると、番号が書いてあります。そのうち待っていると番号が呼ばれますので、受け取ってください。レシートをみせて、中身があっているかどうか、店員さんに確認してもらうと安心です。
5.カップを持って通りを歩きましょう。
あとは自由にカップを持って飲みながら散歩できます。ストローをカップに差し込み、暑い台湾をプラプラ歩きつつお茶を楽しむのはなかなか楽しいですよ。
最後に、日本にはない味を!
日本人にとって、紅茶以外で砂糖を加えるという感覚はあまりないと思いますが、海外に出ると、お茶に砂糖やレモンを加えるのは当たり前となっています。(だから抹茶オレなんていうものも出来たんですね。)
ウーロン茶にも、さっぱりした柑橘系の味はよくあいます。又、そのシーズンになると桃などが入っていたりと楽しい商品も販売されます。日本にはない味を是非試してみてください。