ゆっくり疲れを癒そう! 台湾の温泉地!




日本といえば温泉大国、国内で旅行をすれば必ず温泉がどこかにあって、旅の疲れを癒してくれます。温泉大好きな方々も多いことでしょう。そんな方々がいざ海外に出かけると、やっぱり不満に思ってしまうのが、バスルームの貧弱さ。大浴場どころか、バスタブさえないホテルが多々あり、お風呂にゆっくり浸かって旅の疲れを癒したい人にとっては、まさに苦痛です。でも、ご安心を! ここ台湾は日本に次ぐ世界でも有名な温泉地なのです。九州程の広さの台湾に、湧き出している温泉は100箇所以上! なんと、温泉旅館もちゃんとあります。旅といえば温泉、そんな方でもきっと満足していただけるのが、台湾の温泉です。日帰りでも、宿泊でも、是非台湾の温泉地を楽しんでみませんか?

日本人が開いた台湾の温泉文化
とはいえ、海外の温泉地というと、お風呂というものが普及していないせいか、プールみたいな温泉に水着を着て泳ぐみたいなスタイルが中心で、日本人にとってはあまり馴染めない部分もあるかと思います。ところが、台湾の温泉地の多くは日本と同じで、湯船にお湯を溜めて入るスタイルも多くあります。(※露天風呂やSPA,混浴の場所は水着着用ですが。)
と、いうのも、台湾の多くの温泉地は戦前、日本の統治時代に開かれたところが台湾には多いのです。その為、若干違うところはあるものの、日本人にとっては割と馴染みやすい温泉スタイルが台湾にはあります。

台湾の有名どころの温泉地
日本統治時代に開かれ有名な4大温泉は、北投、陽明山、関子嶺と四重渓です。その他にも朝日温泉等、日本の名前を残した場所が多々あります。泉質は温泉地によって違い、鉱石から、塩湯など様々なものがあり、楽しいです。様々な温泉地がありますので、詳しくは台湾政府観光協会のHPをご覧ください。
http://www.taiwanhotspring.net/index.aspx# (ページ右上の日本語を選択すると、日本語に切り替わります。)

台北観光にもってこいの北投温泉!



有名どころの温泉地の中でも、北投温泉は台北近郊にある温泉地です。台北市内に泊まっている人も日帰りで温泉に浸かったり、又逆に北投に泊まって台北観光に勤しむ事も可能です。北投はMRTが乗り入れており、一回の乗り換えで台北駅や士林、淡水といった観光名所にもすんなりと行くことができます。北投温泉のエリアに入ったら、フラフラ歩いていると、泡湯と書かれた看板がちらほら見えます。泡湯とは日本語で入浴の事です。決して泡風呂ではないのでご注意を。北投温泉のエリアに入ると、まずあちらこちらから立つ湯気が日本の温泉地を思い出させます。北投温泉の特徴は、世界でもここ北投と日本の秋田県玉川温泉でした見つかっていない、微量のラジウムを含んだ湯の花が石灰化してできた北投石を通して湧いた珍しい温泉です。体の中から温まるだけでなく、疾病などの湯治場として明治の頃より開かれた温泉地として、今でも多くの人を癒しています。

台湾の温泉地でやってはいけないこと
そんな台湾の温泉ですが、日本とはマナーが違っていることもありますので、現地では現地のやり方、マナーに従ってください。

基本的には日本の温泉地のマナーと同じです。
・入浴前に体を洗いましょう
・タオルを湯船につけない
・湯船で体をこすらない
・浴場で前を隠さずに歩かない。

それ以外に、
・外部から見えてしまう露天風呂や混浴風呂、SPAは水着やキャップを着用
・髪の長い女性は湯船に髪をつけない様、頭の上でまとめるか、キャップを着用
・サンダルを持っていきましょう。

基本的に温泉に行く場合は水着とキャップ、サンダルを持参します。水着着用かそうでないかは基本的に温泉地の施設次第です。また、よく周りの人を見ればルールが良くわかると思います。

個室風呂の使い方



アメリカのモーテルみたいな入口の個室風呂

日本でも最近は普及し始めている個室風呂(家族風呂とか、貸切風呂とかと呼ばれていますね。)、ここ台湾ではよく見かけることができます。周囲は壁に囲まれており、正直あまり広くはありません。ただ家族で楽しんだり、周囲の目をきにすることもないですし、お湯も毎回張るので、清潔でとても便利です。ただ台湾の個室風呂は日本とちょっとだけ使い方が違うので、ここでご紹介させていただきます。

出典:http://blog.goo.ne.jp/onsen_shouyou/e/f5aabc7ec32c7466f878db0d6cfe0c70

1. 基本脱衣は個室の中で行います。
→床が濡れているのでサンダルがあるととても便利です。
2. 備え付けのブラシで浴槽をこすり、洗い流します。
3. 栓をして、自分好みの温度でお湯を張ります。
4. たっぷり入浴を楽しみます。
5. お湯を楽しんだ後は栓を抜いて、軽く回り洗い流します。
6. 衣服を着て完了です!

SPAエリアの使い方



日本でも最近箱根などで見られる娯楽的な温泉施設、ここ台湾ではその歴史も日本よりあり、休日ともなると、家族連れでにぎわっています。基本的にこちらの温泉はぬるめなので、水着姿で入っていても、あまり違和感はありません。プールの水が温泉に取ってかわったようなものです。一日マットを引いてのんびり浮かぶのもよし、泳ぐのもよし、好きに楽しめます。ただ、このSPAの中で男女別の内湯がある場合、その内湯だけは水着を脱ぐ場所もありますので、周囲の人の状況を確認しながらご利用ください。

最後に、
どうしても温泉が好き、お風呂が好きという方にとって、海外旅行に台湾はぴったりの国です。まずは台北からすぐに行ける北投や飛来などの温泉地を利用してみて、それからその他の温泉地域を廻ってみるのもよいかもしれません。ゆっくりと旅の疲れを癒して、楽しんでください。