これからは自転車でしょ!台湾レンタルサイクルの借り方



台湾の交通手段が今、大きく変わろうとしています。以前なら街中はスクーターがこれでもかというくらいビュンビュンと走り、地下鉄やバスは満員電車の混雑三昧だった台湾ですが、ここ数年で新しい交通手段のレンタルサイクルがすごい勢いで普及してきました。台北市内では、2012年には40か所程度だったレンタルステーションも今や150か所を超えました。地下鉄やバスの停留所よりも多いこのステーションの数たるやすごいものがあります。今のところ、レンタルサイクルの設備が普及しだしているのは台北と高雄の2都市だけですが、今まで鉄道やバスでしか移動できなかった観光客にとっても朗報です。今までは駅からも遠方で、バスも乗りにくいなーと思っていた人でも、自転車なら簡単に行けます。今やスマートフォンの時代、ナビも携帯を使ってばっちり迷わずに走ることができます。
そんな旅に今回は挑戦です。今回は台北でレンタルサイクルをしてみたいと思います。

まずは最寄りのサイクルステーションを探します。
台北市のレンタルサイクルは台北市の行政と、台湾で有名な自転車メーカーGIANT社が共同で行っています。その名もYou bikeです。最寄りのサイクルステーションはYou bikeのホームページから確認ができます。http://taipei.youbike.com.tw/cht/f11.php
レンタルしたい場所を地図から探し出せますし、レンタルステーションに自転車がいまあるかどうかもすぐにわかります。緑のマークが出ているステーションなら行ってすぐに借りることができます。



その利用料金とは?
ICチップ付きのクレジットカードを使うか、悠遊カードという地下鉄に乗るためのカード(日本でいうスイカやパスモ)と現地で購入した携帯電話を登録して借りるかで料金は多少違ってきますが、主にICチップ付きクレジットカードで借りる人は短期の旅行者向け、後者は現地在住の方向けの使用方法です。後者は旅行者にとってはちょっとややこしく、現地で携帯電話やSIMカードを購入しなければならず、旅行者にとっては高くついてしまいますので、ここではクレジットカードを利用して借りるやり方をご説明いたします。料金は2015年4月より最初の30分は5元、その後、4時間までは30分ごとに10元、4時間から8時間までは30分ごとに20元、8時間以降は30分ごとに40元となっています。つまり、このバイクは時間が経てば経つほど料金体系が上がっていくので、自転車を借りっぱなしにしないで目的地についたら最寄りのサイクルステーションに自転車を返し、目的地で楽しんだらまた最寄りのサイクルステーションで自転車を借りるというスタイルのほうが断然お得です。市内のYou bikeステーションであれば、どこで借りても、どこでも返せるので、とても便利です。また、地下鉄と組み合わせて、遠いところは地下鉄で、降りたら自転車でといった借り方がお勧めです。
なお、台湾観光局のHPに日本語で説明がありますので、参照してください。
http://www.travel.taipei/frontsite/jp/cms/cmsAction.do?method=goCMSDetail&menuId=10404&contentId=8724

レンタルサイクルの借り方と返し方

出典:http://bathpartner.com/

まずは借りる自転車の目星をつけて、パンクがないかなどを先に確認してください。それから、レンタルステーションの機械の前に行きます。
1.画面に表示された「單次租車」を選択します。
2.レンタルの説明が表示されるので「同意」ボタンを押します。
3.付款方式(支払い方法)の文字が出るので、
晶片信用卡付款(クレジットカード)を選択します。
4.請挿入信用卡(クレジットカードを挿入)という表示が出てきたら、カード差し込み口にカードを差し込み、前往授權という表示が出るので、グレーからオレンジに色が変わるのを待ちます。
5.卡片偵測完成という表示が出たら、クレジットカードを引き抜きオレンジに変わった「前往授權」ボタンを押します。
6.授權成功という表示が出たら、前往選車(自転車を選ぶ)を押します。
7.レンタルできる自転車の番号が出てくるので好きな番号を押し、90秒以内に自転車を引出します。
8.急いで自転車の前に行き、自転車を引き出します。
なお、英語の画面も選択できるので、そちらも合わせてご利用ください。

なお、返し方はとても簡単です。市内どこのステーションにも返せます。開いた自転車フォルダーの中にカチっとおさめて、緑色のランプが点灯すれば、返却終了です。
慣れればとても簡単です。

いざ、自転車で街の中へ!
まず、一つだけご注意を! 台湾は右側通行です。日本とは逆なのでご注意ください。それでは街に繰り出してみたいと思います。街のあっちこっちにすでにサイクリングロードが整備されています。道路脇に自転車のマークが描かれたゾーンがあるので、ロードが整備されているところではその中を走ってください。あとは日本と同じです。



街を自転車で走っていると、一つ気がついたことがあります。そういえば、台北101をこんな風にみたことあったのだろうかということ。いつもこのあたりを電車と徒歩で訪れると、台北101はもっと近くから見ることになり、あまり前景を近くでみたことがありませんでした。展望台は雲の中。こんな光景を眺めることができるのも自転車の旅ならできることかもしれません。



近くの公園では、手づくりランタンのイベントもやっていました。公園の中を走っていたとき、偶然こんなことにも出くわしました。



まだまだバイクも大活躍中。でもだんだんと自転車が増えてきました。台北の道は広くて走りやすかったです。

最後に、
いままでは鉄道やバス、そしてタクシーだけだった旅も、新たに便利な自転車が交通手段として加わりました。観光客にとって、これほど便利な乗り物はないのかもしれません。今まで行くことができなかった、地元のスーパーとかにも買い出しに行くことができたりと、より身近な台湾を見ることができるようになったと思います。また楽しいことが一つできました。